――言わずもがなですが、これは、今までの“古い”生活様式(オールド~)を知る大人たちがつくった言葉なのですよね。
先日、スーパーの出入り口で見かけた、まだ言葉も覚束ないくらいのベビーカーの女の子。
自動ドアが開くと同時に、小さな手を自分からアルコール噴霧器の方へ伸ばし、「当然です」とでも言いたげな表情で、薬液を手に擦り込んでもらっていました。
あまりにも可愛らしいその姿に「偉いねえ」と声をかけてみたのですが(もちろん心の中で)、よく考えれば生まれて1~2年の子どもたちにとっては、既にその仕草こそがネイティブだったのかもしれません。
女の子から「当たり前でしょう?」という答えを受け取り(もちろん想像上の)、不意に自分が過去の生活を知る「大人」の一人であることを、再認識させられたのでした。
毎年、赤ちゃんにとってのノーマルに。
さてさて、本日から「にんじん・かぶのおじや」の2021年版が販売開始となります。
1月に「白がゆ」を新規発売したものの、季節メニューの登場はこれが2021年の1発目です。
「にんじん・かぶ」、特にレシピなどは昨年と変わっていないのですが、なにせ離乳食なので、食べてくれる赤ちゃんたちの方が年々入れ替わってゆきます。
ですので新しいメニューも再登場のメニューも、一つひとつ、はじめましての赤ちゃんに挨拶する気持ちで、丁寧につくっています。
だってこの味が、赤ちゃんにとっての「当たり前」になるかもしれないのですから。
悲しいけど前を向く。
今回のにんじんとかぶ、ほとんどはトラブルなく成長してくれたのですが、一人の農家さんからは「20本に1本しか出荷できない……」という悲しい連絡がありました。
原因は昨年の弊社Instagramでも紹介したのですが、夏ごろの不安定な雨の影響で生育が一気に進み、「割れ」が多発してしまったから。
私たちにとっても本当に残念な知らせ。野菜の成長に当たり前などないことを、つくづく痛感させられます。
ですが今回出荷できなかったものは、そのまま畑にすき込まれ(収穫せず、そのまま肥料として畑に加えながら耕すこと)、次にこの畑で育つ野菜たちを支える役目を果たしてくれるとのこと。
トラブルさえ糧にしようとするこの畑。今後もここで育った野菜たちを、どんどんmanmaに使っていきたいと思っています。
こちらもよろしくです。
そしてもう一点、コラムという形では紹介していなかった先月発売の「白がゆ」。
「うちの米は、噛めば噛むほど甘さが広がるんだよな」という一人の農家さんの言葉を聞いた時から、いずれはシンプルな米だけの商品も作りたいなあとずっと思っていました。
少量生産なので基本的にはオンライン&フェアやイベントでの限定販売にしようかと思っていますが、他のメニューと同じく自信作ですので、是非一度試していただければと思います。
なかなか皆さまと直接顔を合わせづらい昨今ですが、こんな状況下でも商品やSNSを通じて、日々多くの方と交流出来たら幸いです。
約1ヶ月遅れですが、2021年も、どうぞよろしくお願いしますね。
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